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アイデア会議を充実させる方法:ブレインストーミングの効果的な活用とは

新規事業の創出や商品の開発・改善など、課題を解決するためのアイデアを必要とする際によく用いられる方法がブレインストーミングです。略してブレストとも呼ばれます。

ブレインストーミングはよく知られた方法ですが、使い方を間違えるとミーティングの空気がぎすぎすしてしまったり話し合いたいテーマを見失ってしまったりといったことも起こりえます。

ブレインストーミングの定義と目的を明らかにした上で、企業の会議などで効果的にブレインストーミングを取り入れるためのルールを解説します。

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ブレインストーミングとは何か:定義と目的

ブレインストーミングという用語を使う時、どのようなイメージが浮かぶでしょうか。ブレインストーミングと言いつつ、単なる議論や言い合いに終わってしまった打ち合わせを経験した人もいるでしょう。

ブレインストーミングという言葉の定義と行う目的をまず確認していきましょう。

ブレインストーミングの定義

ブレインストーミングとは、1950年頃にアメリカで誕生した会議の一手法です。Brain(頭脳)とStorming(嵐)という単語の通り、頭の中をアイデアで思い切りあふれさせるための集団発想法を指します。

基本的にはグループで取り組み、互いに刺激し合いながらアイデアを出していきますが、ひとりでブレインストーミングを行うことも可能です。

メンバーの考えを共有しながら、連鎖的に新しい気付きやアイデアが生まれやすくなり、想定外の視点から物事を分析するのにも役立ちます。新規事業の立ち上げや新商品開発などの際には特に活用することが多いでしょう。

参考記事:新規事業のアイデア出しから事業計画まで落とし込む方法:フレームワーク3選紹介

ブレインストーミングの目的

ブレインストーミングの目的は多くのアイデアを出すことですが、アイデアを出す目的は大きく分けて3パターンあります。

  1. すでに問題の内容は分かっていて、解決する方向性や方法を探したい場合
  2. そもそも問題自体が把握しきれていないため、様々な切り口から事象を見直したい場合
  3. 問題に対するアイデアの方向性は決まっているが、さらにアイデアをブラッシュアップしたい場合

したがって、ブレインストーミングは1回行えば終わりではありません。課題解決の段階に合わせたテーマを掲げて、ブレインストーミングを複数回行うこともあります。

ブレインストーミングを効果的に行うためのルール

ブレインストーミングを何回か行う場合、時間を無駄にしていただけという結果に終わらないよう、効果的に行うためのルールを参加者全員が知っておくことが望ましいでしょう。

ブレインストーミングを効果的に行うためのルールとして、参加者が注意するべき点をまとめました。

進行役と書記を事前に決めておく

ブレインストーミングを行う場合、全体の進行役と書記を必ず決めておきましょう。

進行役は、参加者全体のアイデアを促しつつ、テーマから脱線した時には意見を尊重しつつも話の流れを元に戻す役割です。アイスブレーキングなどを活用し、自由な意見が出しやすい空気を作れるとベストでしょう。

書記は出されたアイデアを全て記録する役割です。明らかに実現不可能なアイデアも含めて、全て書き留めておくのがポイントです。パソコンなどに打ち込むよりも、ふせんなどに書いていく方が後でアイデアを整理する段階で楽になります。

結論を急がず、とにかくアイデアの量を出す

良さそうなアイデアが出ると、全体の結論としてまとめてしまいたくなります。しかし、ブレインストーミングの場合はよいアイデアが出た後もこだわりすぎずに発想を続けていきましょう。

ブレインストーミングの間は、参加者全員がアイデアの質よりも「量」を出すことに集中するのが効果を上げるコツです。最終的には発想をまとめあげていくことになりますが、実現可能性を考えず、馬鹿げていると思うようなアイデアでも次々に出していくようにしましょう。

一見役に立たないと思われるアイデアが、例えば他のアイデアと結びついたり別のアイデアを連想させたりして、より最適な結論に至るということはブレインストーミングではよくあることです。アイデアの良し悪しについては、一切ジャッジをしないというルールを全員で徹底しておくと意見が出やすくなります。

制限時間を区切って、厳守する

ブレインストーミングはだらだらと続けるものではありません。1時間なら1時間と時間を区切って、制限時間内に全てのアイデアを出し尽くすつもりで挑みましょう。話し合いの途中でも、時間がきたら終わらせると決めておくことで、意見が活発に出やすくなります。

進行役か書記が、会議の開始時点でタイムリミットを確認し、タイマーをセットしておくとよいでしょう。

ブレインストーミングが終わったら、KJ法でまとめる

ブレインストーミングが終わった後、出たアイデアは放置せずにまとめる作業が必要になります。アイデアをまとめる方法としてブレインストーミングとセットで使われる方法がKJ法です。

KJ法によるまとめ方は以下の手順で行います。

  1. ブレインストーミングで出たアイデアを、カードやふせんに1つずつ書く
  2. アイデアをカテゴリーでまとめ、見出しを付ける 
  3. 見出しをもとにそれぞれのカテゴリーの関係を図にして、最終的に言葉に変換する

まとめ:ブレインストーミングを企業でより活用するために

会議でアイデアを効果的に出すためのブレインストーミングについて、まとめると次のようになります。

  • 特定の課題に対して、ブレインストーミングは段階に応じて何度も行うことがある。目的を持って行えば、アイデア出しに有効な会議方法
  • ブレインストーミングで守るべきルールを参加メンバー全員で共有することが必要

自由な意見を出し合うブレインストーミングの効果は、日頃の社内のコミュニケーションが円滑な組織ほど出やすいものです。例えば、意見を出したら批判されるのではないかという恐れをもし参加メンバーが抱えていたらブレインストーミングは機能しません。

ブレインストーミングが効果を発揮するかどうかは、日頃から組織がうまく機能しているか次第です。経営を左右するような重要な会議でブレインストーミングを効果的に行うことができる組織は、様々な変化にも対応しやすい柔軟さを備えていると言えるでしょう。

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