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デキるビジネスパーソンの身だしなみ:スーツ周りのアイテム[ネクタイ・革靴]編

身だしなみは全体の調和が重要です。しかし全体像だけではなく、細部への気配りも大事であることは言うまでもないでしょう。

全体的には整っているようでも、細部をおろそかにしているとちぐはぐな印象になってしまいます。

目が肥えた人ほど、相手の細かな部分をよく見ています。スーツで言えば、ネクタイや靴といった目に付く部分はもちろんのこと、ベルトやソックスなど見えにくい部分も気を抜けません。

これまで「ワイシャツ」「メンズスーツ」について取り上げてきましたが、今回はスーツ周りのアイテムとして、ネクタイと革靴のポイントを解説します。

上半身の印象を左右するアイテム:ネクタイ

スーツ周りのアイテムの中でも上半身の印象が大きく変わるアイテムがネクタイです。

スーツやシャツとの組み合わせを考えて着こなす必要がある上、日頃の手入れをつい忘れがちなアイテムといえます。

ネクタイの選び方と着こなし、そして手入れのポイントをまとめました。

ネクタイの選び方と手入れの基本

ネクタイの選び方

ネクタイの太さを決める際は、スーツのラペルに合わせて選びます。ラペルとはジャケットの下襟の部分を指します。

平均的なラペル衿幅7.5cm~8.5cm
ナローラペル衿幅5~7cm
ワイドラペル衿幅9~10cm

ラペルの幅はその時々のトレンドがありますが、ナローラペルには細めのネクタイ、ワイドラペルには太めのネクタイを合わせるのが基本ルールと覚えておきましょう。

ネクタイのカラーはスーツと同系色か反対色で選ぶのがコーディネートの基本です。同系色だとまとまりやすい分、メリハリがなくなってしまうことがあるので濃淡をしっかりつけましょう。

反対色にすると、華やかさを演出することができます。全体のコーディネートを見て3色でおさめるとコーディネートが調和しやすくなります。

柄物のネクタイを使う場合は、細かい柄ほどフォーマルであり、大きい柄ほどカジュアルになることを押さえておきましょう。

大きな柄や雑多な柄はビジネスシーンでは使いにくいため、上級者以外は用いない方が無難ですが、相手企業の社風などによってはネクタイの柄を話のネタとして活用する応用技もあります。

ただし、濃すぎるピンクや紫色などの派手すぎる色はビジネスの場ではそぐわないため、避けましょう。

ネクタイの着こなし

ネクタイの結び方は無数にありますが、現在のトレンドはプレーンノットにくぼみ(ディンプル)をつくる方法です。

ディンプルをきれいに作るこつは、結び目に隠されて見えない位置からくぼみをつけること。根本からディンプルを作ることで1日中ネクタイの形を保つことができます。

タイピンを使って、ネクタイとシャツとを固定しておくとスーツスタイルをさらに格上げしてくれます。一番使いやすいのはシンプルなシルバーのタイピンですが、最近ではゴールドを取り入れる人も増えているようです。

タイピンには長さがあるため、細いネクタイにはショートタイプ、太いネクタイであればロングタイプのタイピンを合わせるようにしましょう。

タイピンの位置としては、ジャケット着用時はジャケットの第一ボタンより少し上の位置だと上品な雰囲気を演出できます。ジャケットを脱いでいる時はワイシャツの第4ボタンのあたりであればスマートです。

ネクタイの手入れ

意外と忘れがちなのがネクタイの手入れです。型が崩れてしまうため、洗濯機やアイロンは使わないようにしましょう。

着終えたあとのネクタイは、ハンガーにかけてスーツと一緒に軽くブラッシングをすると長持ちします。

ネクタイも、3ヶ月に1回はクリーニングに出すのをおすすめします。

メンテナンスが問われるアイテム:革靴

下半身の印象を決定づける小物といえば、ビジネスシューズでしょう。

「初対面の相手の身なりで最初にチェックするのは靴だ」と言われるほど、人を見る目が厳しい人は靴の状態をよく観察しています。

革靴は新品の選び方以上に日頃のメンテナンスが問われるアイテムです。

忙しいビジネスパーソンはなかなか時間を割けないものですが、ここだけは押さえておきたい手入れのポイントを中心にスーツに合わせる靴について解説します。

革靴の選び方

ビジネススーツに合わせる靴は、紐で結ぶタイプの靴が基本です。日本では人気があるスリッポンはカジュアル過ぎるため、フォーマル度が高い場ではおすすめできません。

ビジネスに使う革靴の場合は、つま先の形状がストレートチップかプレーントゥの靴がよいでしょう。

  • ストレートチップ:横一文字の切り替えがつま先に入っている靴
  • プレーントゥ:つま先や甲に飾りがないシンプルな靴

靴の値段以上に問われるのはメンテナンスです。手入れしながら長く履きこなしている人は高く評価されることが多いため、ソール交換などのメンテナンスがしやすいグッドイヤーウェルト製法の靴を育てていくとよいでしょう。

スニーカーと革靴とではサイズの測り方が違うため、普段使いの靴下でしっかりとフィッティングしてから専門の店舗で買うことをおすすめします。

革靴の履きこなし

革靴とスーツとを合わせる場合、色の組み合わせによって与える印象が変わります。ビジネスに適したコーディネートの代表例は以下のとおりです。

  • ネイビーのスーツ×黒かダークブラウンの革靴
  • グレースーツ×黒か茶色・ベージュの革靴
  • ブラックスーツ×黒系の革靴

スーツだけではなくベルトやカバンの色も意識すると、おしゃれ上級者です。ベルトやカバンの色合いと靴の色合いが調和しているとスーツスタイルに統一感が生まれます。

メンテナンスを考えると、革靴はローテーションで履き回すのが鉄則です。できれば晴れの日用の3足と雨の日用の1足、計4足は揃えておきたいもの。

スーツやベルト・カバンに合わせて、茶系と黒系の靴を両方もっておくと使いまわしに便利です。

革靴のメンテナンス

「自分の靴は自分で磨く」という欧米のことわざにもあるように、靴の手入れ具合によって仕事ができる相手なのか、人間性はどうなのか、厳しくチェックされてしまいます。

忙しいビジネスパーソンほど、毎日30秒で終わる革靴のブラッシングから手入れを始めてみましょう。履き終わった後にブラシでホコリや汚れを落とすだけで、革の状態が見違えます。

用意するのは馬毛の靴用ブラシ1本です。持ち手が大きく、毛先が長いブラシだと使いやすくて便利です。

ブラッシングは靴を履いたまま行う方法と、靴を手に持ってブラッシングする方法の2種類があります。どちらでも問題ありません。

ブラッシングの順番は、①靴のつま先②右側面・左側面③かかと周りと前から順にブラシをかけていきましょう。

シワの部分にもゴミが入り込んでいるため、シワの方向に沿ってブラシをかけるのがポイントです。

革の油分や水分を補うためには、靴磨きも覚えておきたいところですが、靴磨きは月1回程度で問題ないため、専門家に任せるのもよいでしょう。

毎日のブラッシングは短時間で非常に効果が高い靴のメンテナンス法です。ブラッシングのあとは、シューキーパーで靴を休ませるようにしましょう。

まとめ

ネクタイも靴も、ビジネススーツと同じかそれ以上に気を配るべき身だしなみの重要アイテムです。シャツやスーツとの調和を考えながら、コーディネートをする必要があります。

参考記事
忙しいビジネスパーソンほどこだわる「ワイシャツ」編
ビジネスパーソンの鎧「メンズスーツ」編

毎日の手入れは面倒に感じられるかも知れませんが、今回ご紹介した方法はどれも大きなコストをかけずにそれそれのアイテムを長持ちさせることができ、印象アップにも役立ちます。

ぜひ毎日のルーティンの一環として取り組んで見て頂ければ幸いです。

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