2021年、自分の理想のキャリアプランやワークライフバランスの実現に向けて目標設定と行動計画を立てた人も多いでしょう。
目標設定と行動計画を立てた人の多くが抱える課題が、途中で心が折れて継続できなくなるということです。短期ではなく、中長期を見据えた計画を実現させていく場合、いかに行動を継続するメンタルを維持できるかがポイントになります。
メンタルコントロールには様々な方法がありますが、簡単な方法の一つにアファメーションがあります。2021年に設定した目標を活用した効果的なアファメーションについて解説します。
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アファメーションとは何か?:定義と具体的な実践例
目標の実現を加速させるアファメーションとは、そもそも何なんでしょうか。言葉の意味と具体的に効果が出ているアファメーションの実例を紹介します。
アファメーションの定義と効果
アファメーションとは、「肯定的な宣言」を意味する言葉です。肯定的な言葉を用いて自分に強い自己暗示をかけることで、潜在意識に働きかけ、マインドや行動を変えていくことを目的としています。
アファメーションで効果を出すためには一定のコツがあります。特にネガティブな思考が習慣づいている場合、すぐに効果を感じることはあまり期待できません。しかし、多くの経営者やプロアスリートは実際にアファメーションを活用して夢を叶えているのです。
アファメーションを活用した経営者とプロスポーツ選手の実例
アファメーションを活用して夢を実現させた例としてソフトバンクの孫正義社長とプロ野球のイチロー選手の事例をご紹介します。
ソフトバンクの孫正義社長は、会社を興したばかりで社員が2名しかいない時期にこのような言葉で未来を宣言しています。
「豆腐のように、1丁(兆)、2丁(兆)と数えられる会社にしたい」
引用:「ソフトバンク 孫正義 世界一への野望」(東洋経済ONLINE)
孫社長の言葉は当時の社員にすら受け入れられないものでした。しかし、兆規模を売り上げる企業としてソフトバンクは成長し、結果として孫社長は自らの言葉を叶えたのです。
アファメーションを幼少期から実践している例が多いプロアスリートのなかでも、イチロー選手が小学校6年で書いた作文「僕の夢」は有名な事例です。
僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです。
参照:イチローの子供の頃書いた作文がIT業界で話題。「目標をイメージできる力が実現力になる。」(exciteニュース)
そのためには、中学、高校と全国大会に出て、活躍しなければなりません。
活躍できるようになるためには、練習が必要です。
僕は3才の時から練習を始めています。
3才から7才までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は激しい練習をやっています。
だから、1週間中で友達と遊べる時間は、5~6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。
そして、中学、高校と活躍して、高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そして、その球団は、中日ドラゴンズか西武ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は1億円以上が目標です。僕が自信のあるのは、投手か打撃です。
去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会NO1選手と確信でき、打撃では、県大会4試合のうち、ホームラン3本を打ちました。そして、全体を通した打率は5割8分3厘でした。このように、自分でも納得のいく成績でした。そして、僕たちは、1年間負け知らずで野球ができました。
だから、この調子でこれからも頑張ります。
そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って、応援してもらうのも夢の一つです。
とにかく、一番大きな夢は、プロ野球の選手になることです。
実際にイチローがドラフトで指名されたのはオリックスでしたが、小学校6年生での宣言から大きく道筋をそれることなく、イチロー選手は言葉通りに夢を叶えました。
孫社長にしてもイチロー選手にしても、不確定な未来に対して肯定的な宣言を言葉に出して行うことで自分の未来を実現させていった実例と言えます。
効果的なアファメーションを行うには
孫社長やイチロー選手のようにアファメーションを活用できた事例もあれば、アファメーションを行っても思うように効果が出なかったと感じる人もいます。アファメーションで自分の望むキャリアやライフプランを実現させたい場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
アファメーションの具体的なやり方や効果を出すための注意点についてまとめます。
アファメーションの効果的な実践方法
アファメーションを効果的に行うためには、次の流れを基本に取り組むとよいでしょう。
- 目標を紙に書く
- 書き出した言葉は短く、1文か2文でまとめる
- 目標を読みあげ、同じ目標を目指していく仲間にもシェアする
手を動かして紙に書くという行為自体が脳を活性化させるため、アファメーションの文章はパソコンや携帯などのデジタルよりもアナログな手書きをおすすめします。なかには目標設定や行動計画と合わせてアファメーションの文章を手帳に書き込み、常に見返している人もいます。
アファメーションは、宣言している未来の規模にもよりますが、考え方や感情の具体的な変化には数週間から数か月かかることも珍しくありません。そしてイメージした理想の未来にふさわしいセルフイメージまで自分のマインドを高めるために1年、さらに宣言した内容を実現させるには3年はかかると言われています。
アファメーションはすぐに夢をかなえる魔法ではありません。長期的な未来計画の中で自分の将来への軸をぶらさず、地道な行動を続けるための自己暗示法なのです。
アファメーションの成功確率を高めるには:言葉作りのコツ
アファメーションの宣言文を作るときに、注意すべき言葉のポイントが3点あります。
- 否定的な単語を使わずに、肯定的な言葉を用いること
- 願望ではなく、言い切りの現在形で文章をまとめる
- 「私は」という一人称で文章を書く
以下にNG例とOK例を示しますので、見比べてみましょう。
NG:ビジネスの赤字を解消したい
OK:私は2021年末には自分のビジネスを黒字化させて、仲間と楽しく祝っている
OK例のように、自分の実感を高めるためにポジティブな感情表現を入れるのもよいでしょう。
アファメーションの宣言文は、自分がリアリティを感じて信じきれるかどうかが重要です。ポジティブな言葉だけが先行してしまうと、潜在意識では「どうせ出来っこない」と否定してしまうからです。
言葉だけで未来が実現することはありません。アファメーションはあくまで補助輪なのです。
- アファメーションで掲げている未来を叶えている人の本を読んだり、話を聴いたりしながらイメージの確度を上げ、足りない考え方や行動を知る
- 足りない考え方や行動を補うための実践を自らつみ重ねていくことで、宣言文が「実現しなければおかしい」と思えるくらいに意識を高める
上記の2つを繰り返すことで、言葉と行動の相乗効果が生まれ、結果として思い描く未来のプランがどんどん実現に近づいていくのです。
まとめ:2021年の目標に向けてアファメーションを活かすために
アファメーションについてまとめると次のようになります。
- アファメーションとは経営者やプロアスリート選手も活用している自己暗示。実現したい未来に向けての肯定的な言葉で宣言し、継続することによって効果が出やすくなる。
- アファメーションは、行動を続けるための補助。効果を出すためには言葉づくりの注意ポイントを守るだけではなく、未来への宣言文を確信に近づける行動の実践が必要。
効率的な目標設定と行動計画についてまとめた記事でも述べていますが、効果的なアファメーションを行うためには、自分の現在地点を正しく知った上で適切なゴールを決める必要があります。
たとえば企業からの雇用に頼らないキャリアアップを目指すのであれば、自分の現在のキャリアの棚卸に始まり、様々な選択肢の中からゴールと道筋を決めていく必要があります。
自分一人だけではキャリアの客観視が難しい、あるいはキャリアに関する情報や選択肢を先入観にとらわれず集めるのが難しいと感じる人も多いようです。
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