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ビジネスパーソンの鎧「メンズスーツ」を磨く:選び方の基礎から着こなし、手入れまで

人は見た目で判断するもの。身だしなみに投資をするのは富裕層との付き合いも多いハイクラスのビジネスマンには当たり前の習慣の一つでしょう。

ビジネスパーソンの鎧ともいうべき「メンズスーツ」は選び方だけではなく、着こなしや日頃の手入れが非常に重要です。上質なスーツほど、着こなしやメンテナンスが問われます。

デキる男がメンズスーツをバッチリ決めれば、お客様にも女性にもモテやすくなります。メンズスーツの選び方から日頃のメンテナンスまで、まとめて解説します。

メンズスーツの基礎知識:新しく購入する際に注意すべきポイントとは

オーダーが可能なスーツの店であれば、体型に合わせたアドバイスをしてくれる専門家が必ずいます。既製品を扱う店であっても、フィッターを置いている店も多いでしょう。

専門家の知識を最大活用するためにも基礎知識を知っておくことが自分に合ったスーツを手に入れる早道です。

メンズスーツの基礎知識と合わせて、新しく買う際にどのような点に注意すべきかを解説します。

メンズスーツの基礎知識

メンズスーツにはイタリアン、ブリティッシュ、アメリカンの3つのスタイルがあります。

イタリアンクラシコ肩パッドなしor薄いパッドでソフトに絞り込むシルエット中肉中背の方向け
ブリティッシュ肩パッドが入って角ばるシルエット背が高くて細身の方向け
アメリカントラッド肩パッドなしor薄いパッドでナチュラルなBOXシルエット大柄でがっちりした方向け

日本人の体型だと、アメリカンよりもイタリアンやブリティッシュが似合う傾向にあります。なで肩が気になる人はコンプレックスを補うブリティッシュを選ぶケースもありますが、なで肩は悪いことではありません。

イタリアンだとなで肩が強調されやすくなりますが、肩ばらない自然体を好む人にはおすすめです。フィッティングの際には、肩幅+1cmを目安に肩まわりの自由度をチェックしておきましょう。

また、スーツのボタンや揃えとして次のような組み合わせがあります。

  • シングル(前のボタンが1列。ボタン2つか3つ):ビジネススーツは基本的にシングル
  • ダブル(前のボタンの並びが2列):フォーマルやクラシカルな場で用いる
  • 2ピース:ジャケットとパンツの揃え
  • 3ピース:ジャケット・ベスト・パンツの3つ揃え

3ピースは内勤が多い人にはベストスタイルが便利な反面、社外で人と会う場合には3つ揃えだと偉そうに感じさせることも多く、使い所が難しいスタイルです。人と会うことが多い人であれば、2ピースのシングルの方が使いやすいでしょう。

ビジネスシーンで用いるスーツの場合、セクシーになりすぎないように注意が必要です。ジャケットのベントの深さや着丈を決める際には、尻を隠せるラインを保つようにしましょう。

スーツの生地とカラー選び

スーツの場合、迷うのが生地選びです。特にオーダースーツであれば、選択肢の幅が広がる分、どの生地を選べばいいのか迷ってしまいます。

生地選びの基準を「生地の風合い」と「色柄」でシンプルにまとめました。

生地の風合い

スーツの生地選びで見るべきは3点、「光沢」「やわらかさ」「ストレッチ性」です。この3つのポイントが着心地や見栄えに直結します。

一般的にやわらかい生地ほど高級ですが、手入れが難しくなる欠点があります。どんなスーツでもメンテナンスは必須ですが、日頃の手入れにかけられるコストも考えて生地を選ぶとよいでしょう。

最適な生地選びは季節によっても変わります。春夏用のスーツであればしゃり味のある平織の生地などが着心地がよく、秋冬用ならメリノウールやフランネルなどが保温性にも優れています。

表地に合わせて、裏地を組み合わせることで着心地が変わります。生地が痛みづらく長持ちする総裏が基本ですが、日本では蒸し暑い夏の快適性を上げるために背抜きを用いることも多いようです。

生地のカラーと柄

ビジネスで使いやすいスーツの色はネイビーとグレーです。ネイビーは誠実な印象を与える効果があり、グレーはストイックで信頼感のある見栄えになります。

ブラックやブラウンのスーツを選ぶ人もいますが、他のアイテムとの調和を計算できる上級者向けと言えるでしょう。

色だけでなく、スーツの柄も印象を大きく変えます。ビジネスで使いやすいのは無地や遠目で無地に見える下記のような柄です。

  • ピンチェック:非常に細かいチェック
  • シャークスキン:縦と横に白糸と色糸を1本ずつ交互に織った綾織
  • ヘリンボーン:日本では杉織りとよばれるデザイン。

無地や無地に近い柄の場合は、色の濃淡でいかに全体のメリハリをつけるかが重要になります。

スーツに慣れている人は、ストライプを取り入れるとさらに幅が広がります。ピンストライプのように細めのストライプは誠実さや若々しさを示します。太めのストライプは信頼感や華やかさ、どっしりとした落ち着きを演出します。

相手との関係値や場に合わせて、自分をどう見せたいかによって選ぶとよいでしょう。

スーツは体格に合っていること、そして全体のシルエットが調和しているかが重要です。

フィッティングの際には靴などの重要なアイテムはぜひ持参し、パンツ丈の調整も日頃使っている靴で行いましょう。

メンズスーツと自分を磨く:日頃の手入れとスーツを着こなすマナー

どれだけ上質なスーツを買ったとしても、日頃の手入れができていなければあっという間にスーツが型くずれして、本来の魅力を発揮できなくなります。

また素晴らしいスーツであればあるほど、自分自身の振る舞いを磨く必要があります。日常のメンテナンスと立ち振舞いについて、ポイントを解説します。

スーツのメンテナンス

スーツは毎日着る人が多いでしょう。しかし1着を毎日着続けると消耗が早くなります。1日着たら、2日休ませるのがベスト。したがって、ローテーションとして3着はスーツをもっておくと安心です。

1日が終わってスーツを脱ぐ際には、必ず型くずれを防ぐ専用のハンガーにかけましょう。専用ハンガーは、スーツ購入時に店で用意してくれることがほとんどです。心当たりがなければ、購入店に相談してみるとよいでしょう。

ハンガーに掛けた後は、豚毛などのブラシでブラッシングをして休ませましょう。ブラッシングの順番は、①肩から衿裏②袖ボタン・ポケット③パンツの裾の流れです。

手間ではありますが、スーツのアイロンがけもマスターしておきたいところです。ズボンプレッサーだけでは行き届かないところも手アイロンなら、きれいにシワを伸ばしてスーツをパリッとさせられます。

夏なら「2週間に1回」、冬なら「1シーズンに1回」はクリーニングに出すとよいでしょう。クリーニングに出しすぎると生地が痛むので要注意です。

スーツを着こなすための振る舞い

スーツを着こなす上での基本的なマナーをいくつか確認しておきましょう。

  • ウエストポケットのふた(フラップ)は、室内ではしまう。屋外では出す。
  • 外ポケットは何も入れない。内ポケットにはパスケース・名刺入れ程度。
  • ジャケットの1番下のボタンを外す(3つボタンなら真ん中だけ)

意外と知られていないのが、座る時にはジャケットのボタンを外すということです。スーツは立ち姿を想定して作られているため、座る際にはどうしても余計なしわが寄ってしまいます。ジャケットのボタンを外すことで、座っていてもスーツを美しく見せることが出来ます。

スーツを着こなすためには姿勢と歩き方が重要です。重心を少し後ろ気味にすると、自然と胸が張って猫背を防ぐことができます。背筋をピンと伸ばして歩く練習を日頃から意識していると、背中に筋肉が付き、スーツが似合う身体になっていきます。

まとめ

スーツは買って終わりではなく、自分とともに育てるものです。人を見る目が厳しい人ほど、スーツ自体の値段よりも手入れが行き届いているかどうかを判断基準にする傾向があります。

他のアイテムとの調和を考えながら、ぜひトータルでの身だしなみをより磨いてみてください。

参考記事:ワンランク上のメンズスーツ選び:仕事が忙しいビジネスパーソンこそこだわるワイシャツ編

新しくスーツを購入する際には、メンテナンスもしっかりと確認して、自分とともに日々成長させていきましょう。

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