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ヘッドハンターからよりよい条件を引き出す交渉のコツ:報酬や待遇を無理なく上げるには

企業で一定以上の実績や経験を積むと、ヘッドハンティングの声がかけられることがあります。

ヘッドハンティングを受けるということは、社外からも自分のスキルや実績が評価されているという証明でもあります。

ヘッドハンターとの交渉を有利に進めるにはどうすればよいか、人材紹介エージェントの視点から解説します。

ヘッドハンティングとは何なのか:優秀な人材をスカウトする仕組み

ヘッドハンティングとは、優秀な人材をある企業からスカウトし、別の企業に迎え入れることを指しています。

しかし、ヘッドハンティングの仕組みについてはあいまいな理解のまま、ヘッドハンターからの誘いを受ける人もいらっしゃるようです。

ヘッドハンティングの仕組みについて、あらためて解説します。

ヘッドハンティングとは何か

ヘッドハンターというのは、転職エージェントと同様に厚生労働省から有料職業紹介の許認可を受けている、いわゆる人材紹介会社です。

優秀な人材であるほど、元の企業としては引き抜きをされたくないものです。そのためトラブルを回避するために、人材紹介会社と機密保持契約を結んだ上で、人材を見定めて勧誘を行います。

中でも年収が800万〜1000万円を超えるようなハイレイヤー案件がヘッドハンティング案件と呼ばれます。

ヘッドハンティングは多額のコストがかかるため、経営幹部や部長級など非常に人材価値の高いスペシャリストやジェネラリストを対象とした案件が多いようです。

ヘッドハントを利用するのは外資系企業が多いのですが、日本企業の利用も増えてきています。

ヘッドハンティングされる人材の条件

ヘッドハンティングで見られているのは、ハイレベルなスキル・成果・経験・人間性・人脈、すべて総合的に判断されます。

優秀な人材をWebでリストアップすることが多いため、ヘッドハントされやすい人はLinkedinなどのSNSで発信をしていたり、研究論文などをWeb公開していることが多いようです。

人材を採用する際に企業が気にすることはただ一点、「あなたが入社後に提供できる価値」に対する明確な回答だけです。ヘッドハンティングであっても、企業が気にするポイントは共通しています。

逆に言えば、ヘッドハントの声がかかった時点で一定の基準は満たしているため、条件交渉では「自分が提供出来る価値」をいかに相手に確信させるかがポイントとなります。

ヘッドハンターとの付き合い方:よりよい条件を引き出す交渉

ヘッドハンティングでは、条件交渉は当然のように行われます。しかし、仲介人であるヘッドハンターに強引な交渉をしてしまえば、破談になったり後々の関係性に傷をつけたりする結果になりかねません。

ヘッドハンターからよりよい条件をスムーズに引き出すためにどのような点に注意すべきか、詳しくお伝えします。

提供できる価値を明確に言語化する

報酬などの条件を改善したいのであれば、明確な根拠が必要となります。

  • 今在籍している会社に提供している価値は何なのか?
  • ヘッドハントされた先の企業にこれから提供できる価値は何なのか?

提供できる価値が先方にとってレアであればあるほど、「この人を逃すと他に適任はいない」と思わせることができ、ヘッドハンターもクライアントと条件の交渉がしやすくなります。

重要なことは、交渉先の企業がどのような課題を抱えているのかをきちんと分析することです。自分の提供できる価値をいくら並べても、先方の問題意識とずれていると刺さりません。

共有したゴールに向けてともに達成を目指すパートナーであるという姿勢を示すことで、先方企業としては人材への投資がリクープできると感じやすく、条件改善も検討してくれる可能性が高まります。

報酬の交渉:原則可能だが、お金だけを見ないほうがベター

様々な待遇のなかで、ヘッドハントされた多くの人が一番気にするのは報酬でしょう。一般的には+20%の範囲であれば報酬の交渉がしやすいと言われています。

ヘッドハンターは着手金に加えて成約した年収額からの一定割合を成果報酬として得るため、条件交渉の際にはヘッドハンターをいかに味方につけるかがポイントとなります。

交渉できる報酬として考えられるのは3つありますが、次の順番に交渉を進めるとよいでしょう。

  1. 月給などの固定報酬
  2. 成果に応じて変動する変動報酬
  3. 住宅手当などの福利厚生

固定報酬の交渉には応じられない場合であっても、成果報酬や福利厚生については配慮してくれることもあります。

年収を含む待遇について社内の決裁が下りた後に覆すことが非常に難しいため、ヘッドハンターと常に希望条件を共有し、条件を譲れない理由についてプライベートも含めて説明しておきましょう。

行きたいと思える企業からの誘いが複数件あるなら、条件を競い合わせる手もあります。トラブルを防ぐためにも嘘はつかず、行きたい企業が重複しているときのみの手段にしたほうがよいでしょう。

報酬にこだわりすぎると、ヘッドハントされた後の社内での関係性が悪化するため、金銭面だけに固執しないことをおすすめします。

まとめ

ヘッドハントというのは自分の人材価値を見直すチャンスでもあり、新たなステージに挑むチャンスでもあります。ただし、現状の仕事での安定を捨てることでもあるため、容易な決断はできません。

自分のキャリアプランを自分ごととして考えてくれるヘッドハンターを見極め、慎重な交渉を行うようにしましょう。

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